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▼ 石田彰「雨月物語~菊花の約~」聴いたよ。

えーと、これはホラーではなく、純愛物語です。しかもバッドエンドで萌を増幅させてる。
古典侮り難し。
・・・ああ、今は名作に対して『萌』ってなんだとかそんな議論は止そうじゃないか、だって仕方ないじゃない?生理現象だから。


左門の赤穴への入れ込みようがハンパでなくて、この人は赤穴と一緒の日々で一日何回「兄上」言ってたんだろうな。庭に花が咲いても、夕立の気配を感じても、お風呂が沸いても、兄上!兄上!と報告しまくりで一日中赤穴の周りをくるくる回ってせっせと世話を焼いていたような気がします。かわいい子。
左門は病気の赤穴の世話してる内に情が移って、更に話が合ったものだから親近感が湧いて、自分の信義に適う相手の思想と行動に憧憬と敬愛の念が止まらなくなって、とんでもなく執着してたようでした。兄上は俺のもの状態。
左門さんはどうにも、それまでストイックである種、希薄な生活をしていたためか、兄上に嵌った反動で何も見えなくなってたようでした。


「兄上、何時お帰りですか!今度は何時会えますか!」
明確な約束の日を求めるのは、相手を信用していないからではなく、会えない日々の憂鬱を約束の日までの日数を指折り数えることで紛らわせるため~・・・お前、それ好き過ぎるだろうよ、恋だろうよ。違うってんなら400字詰め原稿用紙一枚以内で説明してください、はい、左門さん、どうぞ!
「え、私は兄上が好きですが、それが何か?」
以上、現場からお送りいたしましたーorz
ほんと素で言いそうで正直困ります。


しかも、約束の日の、朝もはよからせこせこと赤穴兄さんを迎え入れる準備をする左門さんは若干、挙動不審で、こいつ浮かれてんなー(笑)と思ってたら、数行後に普通に「左門、浮かれてます!」とまんま述べられる赤面物語です。たーまらん!お前、ソワソワしてんじゃないよー!秋成さんもそんなこと普通に書くなよー!(笑)・・・正直、キュンキュンであります。


そんで、赤穴も左門のこと大好きだけど、この人は兄上なだけあって表面的には落ち着いています。が、落胆して寂しがる左門を案じて自害するあたり・・・早まったな、赤穴!・・・じゃなくて・・・大好きだよな。どうにも頭が固そうな赤穴さんなのでサクッと思い切ってしまったのは「約束を守らねばならない」という強迫観念めいたものも、そりゃあったかもしれないけど、それだけではここまではしないだろうよ。
てゆうか、この人たちは二人揃ってどうにも思い込み激しいよな。そこに来て、その融通のきかなさに多大な萌を感じるのですが、私はどうすれば・・・!
一応約束通りに戻って来たものの、何も出来ずに赤穴が悲しみだけ残して去っていっちゃって、それが一番悲しいことだと、お前は何故気付かない!(悲恋オチ目的だから)


咽び泣く左門は絶品でした。というか、どの役の石田氏も絶品でありました。石田さん、誕生日おめでとうございます。
40分石田尽くしってすごいよね。それで、キャラAもキャラBもみんなみんな石田役で萌えるのかって話だけど、萌えましたよ。個々に萌えているようなセットに萌えているような不思議な感覚です。
そんで、作品のしっとり系の雰囲気と思い詰め型の役で石田声が殊更活きてたと思う、というか好みだ。作品選択した人グゥレイト。


そんで、これ、古典読みますよ、って売りだけど、発せられている言葉はほぼ現代語の予感がします。原文を脚本用に書き直されたようですが、かなりわかりやすくなってる気がする。古語は響きが綺麗で、且つ雰囲気で意味を受け取れる言葉が選んで残されている感じ。なんかワザワザ現代語に脳内変換しなくてもそのまま入ってくる。


あと、ブックレット中のインタビュー記事で石田氏も原田脚本も丹治について述べてたけど、ほんと丹治切ないわ。いきなり初めて聞く(多分)高尚な話を例に持ち出されて「これに比べてアンタの行動には信義がない、恥ずかしく思え!」とか斬られても困っちゃうよね(それが左門の赤穴への愛という受け止め方をすると萌えるわけですが)。
ラストに脚本さんの丹治フォロー目的も兼ねて自己解釈で話が付け加えられてるそうですが、これは丹治をフォローというか、むしろ左門をフォローしている気がする。こんな私は馬鹿ですか、兄上・・・と自省する左門。世の中は想いだけでまわってんじゃないから(現代っ子)
とりあえず、このブックレット3ページ目はもう1ポイント文字をおっきくした方がいい予感(次回へ向けた期待の裏返しなので見逃して)


ていうか、ラストの左門は毎夜亡霊を見るほど赤穴に囚われまくっているんだがいいのか?
「もう少し、もう少しだけ時間をください。必ず帰ります」って言うけれど、どうも帰らない気がするな。そのまま朽ちそう。そう考えるとちょっとホラーかもしれない。


そんなホラーも全て萌えに転化されてしまうのだけれども。


【問】経久が赤穴を手放さなかった理由は何か。次の4つの選択肢から一つ選び、解答欄に記入せよ。
1.左門の持ち出した故事のように、他へやれば赤穴が以後、己の脅威になるかもしれないと思ったため。
2.左門は元、出雲・富田城に仕える者だったのだから、今後は今現在富田城主である経久に仕えるのが当然だと思ったため。
3.経久は信頼を寄せられる臣下が居ないことに焦りを感じており、赤穴を説得する時間が欲しかったため。
4.経久も実は赤穴のことが好きであり、赤穴と義兄弟の契を結ぶ左門に嫉妬したため。


   ┌─┐
解答│
   └─┘


いい話だった(曲解し過ぎ)
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▼ コメント

原文 ありますか?
2006/03/29(Wed) 00:13:42 | URL | #-[ 編集]
こんばんは。
『雨月物語 青々たる春の柳。』
で検索かけると出ますよ。
2006/04/02(Sun) 23:39:23 | URL | 香月りんね #Vhn8oodI[ 編集]

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11/2 石田さんのBirthdayに発売されたまるまる石田さんのお声のみのCD「雨月物語」 とは・・・江戸時代後期に活躍した、読本作者の上田秋成の作品である。今回ピックアップした 「菊花の約(ちぎり)」 
2005/11/03(木) 01:14:38 | トパーズな毎日

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